普段、業務上の簡単なカンファレンスは行っているものの、整形ドクター(リハ科医兼任そして理事長)を交えて時間を取ってゆっくり症例検討会をするのは、私が現在の職場に勤め始めて8年目にして初めてでした。
「症例検討会をしよう!」と言い出したのは、先生の方からでした
8年前に私がほぼ一人職場で入職してから現在の理学療法士12名・作業療法士4名になるまでに、徐々に人数を増やしリハビリテーション室も増設してもらいました。
病院に理学療法士を必要とされ、患者を任されてきましたが、実際に私達がどのように考えアプローチを行っているのかに興味を示してくれることはなく、ドクターからの本当の信頼度は低く感じていました。
今回の症例検討会は、そんなドクターに対して、自分達の行っていることや理学療法の有用性を理解してもらうチャンスだと思い、入念に内容を検討して臨みました。
症例として提示したのは、
ACL再建術後の2症例
腰椎椎間板ヘルニア保存療法の1症例 および過去2年間17症例の検討
でした。
に関しては、リハビリプロトコールの紹介と具体的な筋力トレーニングの方法、理学療法を進める上での注意点等を中心にディスカッションしました。
に関しては、理学療法士としてのアプローチ内容、評価・考察、手術適応例の判断基準など、ドクターと理学療法士それぞれの立場からの見解について、有意義なディスカッションができました。ドクターの方からも、私たちの具体的なアプローチ方法に興味を示してもらいました。
たった2時間弱の検討会で、当然全てをアピールできた訳ではありませんが、印象としては、以前よりも理学療法の内容に興味を持ってもらえた気がしました
病院の収益のためだけに必要とされるのではなく、実際に治す治療ができる療法士としてもっともっと信頼してもらえるよう、日々努力していきたいし、またこのような機会を設けていきたいと思いました
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