理学療法にもいろいろな手技、方法がありますが、その一つに運動療法があります。
特に整形疾患の患者に対し、その痛みの原因となっている筋のストレッチや筋力強化などのトレーニングは有効な治療手段の一つです。
しかしながら、1回の治療時間約20分の中で行えるトレーニングは限られており、患者自身に行ってもらう「自主トレ」が治療効果を得るために大切となります。
特に外来の患者に対しては、最低1つ以上の自主トレを指導するようにしています。
では、果たして患者は教えた自主トレを行っているのでしょうか?
以前、外来患者を対象にアンケート調査をしました。
自主トレを行っているかとその理由を尋ねたところ、「初回の治療で効果があったから続けて行っている」と回答した人が多くみえました。
逆にすぐに効果が感じられないと続けられない人が多いようです。
理学療法士としては、できる限り初回の治療である程度の効果を出せるように適切に評価、治療を行うことが求められています。
同時に、長期的にトレーニングを継続することで得られる効果もあることを説明し、理解していただいたうえで「自主トレ」を継続してもらえるよう信頼関係を築いていくことが大切だと思います。
より効果的な理学療法を提供できるように努力していきたいと思います。
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