「なんでこんなひどいことするの?」
「若いから年寄りの気持ちなんてわからんわ!」
今日、88歳女性の方のリハビリをしようと立たせていた時、ずっと叫ばれ腕を何度もつねられました。
認知症もひどく、日によって違いますがリハビリを拒否されることが多い患者さんです。
ベッド上で過ごすことが多く、尿意、便意があってもトイレに行く意思がないため、トイレ動作の自立までは難しく、活動量の維持および改善が現在のリハビリの目標です。
立位保持やつたい歩きは可能なレベルなので、せめてその機能を維持したいと立位や歩行訓練を中心にリハビリを行っています。
寝たきりを予防し、身体的、精神的に現在の活動レベルを維持していくことが大切だと考えています。
患者は寝ている方が楽なので、上記のように訴えられることは、今日の患者に限らず多々経験します。
介助をする家族の希望も聞かなければなりませんが、こういう患者にはどういう方向でリハビリを進めるのが一番いいのか、いつも迷いながらリハビリを行っています。
認知症で徘徊する患者の歩行能力は獲得させるべきか、寝たきりにして介護を楽にするか、どちらを選択するのが正しいのでしょうか?
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