肘 離断性骨軟骨炎

理学療法に関することを書いていこうと思ってブログを始めましたが、日記のような内容が多くなっていました。
今後は少しずつ、病気について、ケガについて、理学療法について、知識的な内容を紹介していきたいと思います。

今回は、「肘の離断性骨軟骨炎」についてです。

離断性骨軟骨炎とは、肘、膝、足関節の凸面形状の関節面で、骨化過程にある未熟な骨端軟骨部に圧迫・剪断力が加わることにより壊死性病変をきたすものと考えられています。

症状:初期には、運動中および運動後の肘外側の痛みがあるが、安静により消失。
   腫脹、熱感などの炎症症状は伴わない。
   投球の継続により、肘関節の伸展制限を生じる。

好発スポーツ:野球、バレーボール、剣道など。
       野球のピッチャーに圧倒的に多い。好発年齢:10~15歳で、12歳がピーク

診断:レントゲン上で、上腕骨小頭部の骨梁の変化により病期が分類される。
   MRI検査により早期発見が可能。

治療:最低半年の投球中止
   手術療法
   投球フォームの改善
   
予防:成長期の過度なストレスが原因となるため、練習量の制限により予防をすることが重要となります。
   
   少年野球(小学生)の練習量の指標
    ・一日の練習時間:1時間半以内
    ・週3回で1回の投球数は50球以内。
    ・1週間の総投球数は300球以内。

参考文献:スポーツ外傷学 上肢

もう少し詳しい内容も次回以降、書いていきたいと思います。
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