今日の学生のデイリーノート、感想に書いてあったこと。[emoji:v-295]
「今までリハビリに対して消極的で、院内の日常生活もベッド上で過ごすことが多かった患者様が、私の治療をきっかけに、自ら“もっと歩きたい”と言い出し、歩行能力も向上したことに驚いた」
と、確かこんな内容でした。[emoji:e-317]
大腿骨の骨折、術後の入院患者様。[emoji:e-53]
骨折を受傷する以前から患っていた両膝OAによる膝の痛みもあり、歩行能力の獲得に時間がかかっていました。
先日、担当PTの代わりに治療した後、活動量が上がり、急に退院も決まりました。
治療内容は、おそらく担当PTと大きく違うことは行っていません。
[emoji:e-180]歩行練習中の少しの声かけと介助(見守り)方法の工夫で、本人が自信をつけ、
[emoji:e-181]出来ることを実感して、自ら練習する機会を増やしたことにより、
[emoji:e-182]活動性が向上 → 歩行能力の向上 に至った。
と考えています。
理学療法実施直後に、痛みが軽減したり、歩きやすくなったりすることは、容易にできます。
でも、効果が長続きしない。
効果を継続させるためには、
“患者本人が最低限の努力をしなければならない”
と私は考えています。
そして、
そのための手助けを理学療法士がしなければなりません。
この“そのための手助け”と言うのが、徒手療法だけではありません。
もちろん、徒手療法で
“動きやすい身体の環境を整える”
ことはとても重要で大前提です。
しかし、それだけでなく、
良い状態を維持するための自主トレーニングの指導や生活指導
が重要であり、それらをいかに実践してもらえるかが、もっと重要です。
良くなることを実感出来れば、患者様はきっと努力を続けます。
逆にあまり変化がなければ、きっと何もしません。そして、病院(療法士)依存症になります。
患者様をいい方向に導くことが出来れば、根本治療は可能だと信じています。
いろんな意味で患者様をいい方向に導けるよう、尽力していきたいと思います。
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