こどもスポーツトレーナー

子どもの運動能力が低下している理由とこどもスポーツトレーナーの必要性

近年、子どもたちの運動能力の低下が問題視されています。

昔に比べて走る速さや跳ぶ力が弱くなり、
姿勢の乱れやケガのしやすさが目立つようになっています。

その背景には、いくつかの要因が考えられます。

子どもの運動能力低下の現状(2024年最新データ)

文部科学省が発表した「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(2024年)」によると、子どもたちの体力は引き続き低下傾向にあります。特に、「反復横とび」「持久走」「ソフトボール投げ」などの種目で記録が伸び悩んでおり、1985年頃と比べると依然として低水準であることが分かっています。

また、運動習慣の調査では、小・中学生の約3割が「週に1時間未満しか運動していない」と回答しており、十分な運動機会を確保できていない子どもが多いことが明らかになりました。特に女子の運動時間の減少が顕著であり、体力低下に大きく影響していると考えられます。

このようなデータからも分かるように、適切な運動指導を行い、子どもたちが楽しく体を動かせる環境を作ることが、今後ますます重要になってきます。

子どもの運動能力が低下している理由

1. 幼児期の運動不足

幼児期は運動能力の基礎が作られる
重要な時期ですが、

現代の子どもたちは
十分に体を動かす機会が減っています。

スマートフォンやタブレットの普及により、
室内で過ごす時間が増え、

自由に走り回る経験が
少なくなっているように感じます。

泣く、寝返り、這い這いなど
0歳の時期の運動経験不足

歩き始めて、様々な動きを学習する
1~2歳の時期の運動経験不足

走り回ったり、ボールを投げたり
更に複雑な動きを学習していく
3~5歳の時期の運動経験不足

それぞれの時期に
適切な運動量が確保できていないことによって

上手な身体の使い方が身についていない
ように感じます。

2. 運動できる環境の減少

公園の減少や
「ボール遊び禁止」などの規制により、
外で自由に遊べる環境が限られています。

また、共働き家庭の増加により、
親が子どもと一緒に遊ぶ時間を確保するのが
難しくなっているのも一因かもしれません。

学校の体育の時間と習い事のスポーツの時間
だけしか身体を動かす時間がない!

という小学生も珍しくはありません。

スポーツの練習では
どうしても偏った運動になりがちで

スポーツを習っている子ほど
身体が硬くなっているのも現状です!

3. 学校体育の課題

小学校の先生の多くは体育が専門ではありません。

そのため、安全管理が優先され、
子どもたちが思い切り体を動かせる機会が
十分に確保されていないこともあるようです。

例えば、跳び箱や鉄棒の指導において、
ケガのリスクを避けるために
“無理はさせない”指導がされています。

やり方のコツなどは一切教えられず
自分ができそうなものをやるだけ!
という授業スタイルだと聞いたこともあります。

こどもスポーツトレーナーの必要性

こうした現状を改善するためには、
専門的な知識を持った
「こどもスポーツトレーナー」の存在が
不可欠だと感じています。

1. 適切な運動指導で運動能力を向上させる

子どもたちの運動能力を高めるには、

年齢や発達段階に応じた運動を、
適切な順番で指導することが重要です!

例えば、ジャンプ力を伸ばしたい場合、

まずはジャンプするために
優先的に使いたい筋肉を活性化して、

その後にジャンプの動作を練習する
といった流れが必要になります。

先に述べた通り、
現代の子どもたちは

“上手な身体の使い方”を
幼児期に学習できていないため

“間違った身体の使い方”をしていて
体を思い通りに動かすことができません。

筋肉は正しい順番に使うことによって
体を効率的に動かすことができるのですが

専門的な知識がないと、
このような段階的な指導が難しくなります。

2. 安全を守りながら正しい身体作りをサポート

子どもたちが安全に運動を楽しむためには、
身体の正しい使い方を学ぶことが欠かせません。

間違った身体の使い方で姿勢が崩れたまま
スポーツの練習を頑張り過ぎると

特に成長期の子どもは
ケガをしやすくなります。

こどもスポーツトレーナーは、

子どもたちの発達に合わせた
適切なトレーニングを提供し、

正しい姿勢や動作を身につける
サポートを行います。

3. 運動が好きな子どもを増やす

運動が苦手な子どもは、
決して元々運動が嫌いなわけではありません。

適切な指導を受ける機会が少なくて
上手な身体の動かし方を知らないだけです。

こどもスポーツトレーナーが
楽しく学べる環境を提供することで、

「運動って楽しい!」
と感じる子どもを増やし、

生涯にわたって健康的な生活を送る
土台作りができたらいいなと思います。

まとめ

子どもたちの運動能力の低下は、

幼児期の運動不足や運動環境の減少、
学校体育の課題など、

さまざまな要因が関係しています。

こうした問題を解決するために

適切な運動指導ができる
「こどもスポーツトレーナー」の
必要性を感じています。

子どもたちが安全に楽しく
運動できる環境を整え、

未来の可能性を広げていくために、
こどもスポーツトレーナーの役割は
ますます重要になっていく気がします!

子どもたちの
「もっと動ける!もっと輝く!」
をサポートするために

一緒に活動できる仲間を募集中です。

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