ずーっと調子が悪かった左のアキレス腱。
先日後輩にみてもらってから痛みが軽減してきていたのに、今度は右のアキレス腱にも痛みが出現してきました。
他人のケアをする前に自分の身体の状態を整えなければなぁ、
と最近、文字通り“痛感”しています。
さてさて、毎週火曜日に更新しているブログ。
今日は書く内容が思いつかず、こんな時間になってしまいました。
医療・介護の関係者であれば、もうすでに気付いている人も多いと思いますが、
自分の中でどうしても消化出来なかった
「介護保険の矛盾」
について書きたいと思います。
そろそろ退院準備を進めている入院患者さまの退院調整会議でのやり取りです。
独居で、キーパーソンは義妹。
ケガをして入院した直後に介護保険を申請し、“要介護2”と認定されました。
が、屋内独歩、屋外杖歩行、階段昇降は手すりを使用し、入浴以外の日常生活動作はすべて自立。
認知症もありません。
自宅復帰に向けて準備を進めていたのですが、
突然施設(特養)入所の話が挙がってきました。
患者さまの状態を全く確認しないで、ケアマネージャーが施設を探していたようです。
退院調整会議は、ケアマネ、家族(キーパーソン)、入所予定の施設の方、看護師、私の4人で行われました。
家族の希望により、本人は参加していません。
有無を言わさず施設入所の方向で話が進んでいく中、ある質問をしてみました。
私「そこの施設はどのような方が入所できるのですか?」
施設の方「日常生活はすべて介助するので、要介護状態の方であればどなたでも。」
私「え? ○○さん介助必要ないけどいいんですか?」
ケアマネ「そこは今後“要支援”にならないように配慮します。」
私「え?え?え?」(心の声)
身体能力的には、十分自宅で生活できる状態です。
しかし、家族は施設入所を希望していました。
本人もまた、血縁関係のない家族に迷惑をかけたくないとの理由で施設入所を希望しています。
本人と家族の希望ならばそれも仕方ないかと思い、ぐっと言葉を飲み込みつつ会議終了。
一足先に患者さまのところに行きリハビリを行っていると、
ケアマネと施設の方が、実際に患者さまの動いている姿を見に来ました。
施設の方は、「確かにしっかり動けますね」と苦笑い。
ケアマネージャーは、あまり気にしていないようでした。
施設への収入が減らないように、
“利用者の介護度が良くならないようにしている”
というのは、時々耳にする話ですが、
リハビリに関わる立場としては、
それでは何のためにリハビリを提供しているのかな?
と疑問に感じます。
本人や家族の希望もあるので、
中途半端な機能改善が、必ずしもいいとは言い切れませんが、
ちゃんと自立できるなら、それを望まない人はいないはず!
病態に応じた予後予測をもとに、
最良の状態まで導けたらいいなと思います。
そして、要介護状態の高齢者を
減らしていくべきではないのでしょうか?
長々と、最後まで読んでくれてありがとうございました。
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